予備校講師のつぶやき 〜教育改革がいきる力を育む〜

地方在住の予備校講師(英・国・小論文) STARWARSが何より好き (SNOOPY、チェブラーシカは別格扱い)

"アメリカ一人旅 ⑤ (Backpacker in Los Angels)"

サンフランシスコからロサンゼルスに入り、バスターミナル近くでA.A.ミーティングに参加し、レスラーのような警察官から "very safe place"とアドバイスされた前回。

 

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警察官が歩き去り、そのままブロックの角に立っていた僕。ふと斜め後ろを振り返ると、二階建ての簡素な建物がいくつか密集しているところがありました。

 

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"アメリカ一人旅 ④ (Backpacker in Los Angels)"

「アメリカ一人旅(家賃滞納貧乏旅行)」、事件もありましたがそこそこ平和に終えたサンフランシスコを後にして、「ロサンゼルス (Los Angels)」に移動しました。

 

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観光地としても有名なサンフランシスコと違い、治安の悪いイメージがあったロサンゼルス、でも、映画とロックの街でもあるロサンゼルス、期待と不安を抱えながらも高いテンションでロサンゼルスに向かいました。

 

 

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Greyhound Bus Terminal in L.A.

降り立ったロスのターミナル、そこからダウンタウンまでは経費削減のために歩いて向かいました。どうやらその付近は倉庫などの多い地区で、到着した16:00頃でも人の気配は少なかったと記憶してます。

「地図を見ながらさまよい歩くのはcoolではない」という個人的なこだわりがありまして、バスの中で地図を頭に叩き込んで、いかにも「旅慣れています、迷いなんてしませんよ」という体裁を取り繕いながら歩いていました(苦笑)

 

 

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"アメリカ一人旅 ③ (Backpacker in San Francisco)"

 「アメリカ一人旅(家賃滞納貧乏旅行)」、前回に引き続き、「サンフランシスコ (San Francisco)」です。

前回の事件のおかげで(笑)宿泊費が無料になったので、しばらくサンフランシスコに滞在することにしました。

 

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アメリカ屈指の観光地、また、カリフォルニア州の州都だけあって、とても人の多い所でした。本当は「自分を見つめ直す」ために孤独感を感じようとアメリカに来たのですが、まあ、月並みな観光も社会見学・経験値になるだろうってことで楽しむことにしました。

 

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"ノーマン・ロックウェル (Norman Rockwell)"

実家の荷物整理の途中、「家賃滞納貧乏旅行メモ」の発掘と同時に、高校時代になけなしのお金で「絵画」を買ったことを思い出しました。

 

『Runaway』『After the prom』です。

 

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Runaway (1958)

 

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After the prom (1957)

 

『Norman Rockwell』 (1894〜1978)

New Yorkまれ。1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』紙の表紙を飾ったが、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気がある。アメリカ合衆国の市民生活の哀歓を巧みに描き、アメリカ人の心を捉えているため、最もアメリカ的な画家のひとりともいえる。

一目見るとつい笑みがこぼれるような日常のワンシーンを切り取る作風が多いが、後期の代表作「The Problem We All Live With 」 では、人種差別的な悪戯書きがなされトマトが投げつけられた壁の前を、保安官に守られながら通学する幼い黒人少女の姿を描いた。

 

家出少年だと分かっているのに、その少年とカウンターで談笑する保安官と店主の暖かい姿を描いた『Runaway』、カウンタースツールで向かい合う二人の若い少年と少女、プロムパーティーの後にブーケを持つ女の子とただ見つめ合う姿とそれを微笑ましくも見守る店主の姿を描いた『After The Prom』

 

あまり(というかほとんど)絵画になど興味のない高校時代でしたが、ただこの絵を見たときに、何故かとても惹きつけられたことを覚えています。

 

彼の描くシーンには、そこはかとない哀愁とメッセージが隠されているように思います。子供達が持つ「純粋さ」、それを見守る大人の「まなざし」。人生の指針が見えなくてグレたり横道にそれたりしながらもがいていた僕の高校時代、以前紹介した『今を生きる』という映画も併せて、なんとなく漠然とですが、自分の心が本当に求めていることを暗に示してくれたのかもしれません。今でもこの絵を見かけると、いろいろと当時のことを思い出して切なくもなります(苦笑)

*この絵は当時、プレゼントとして買いました(笑)

 

ちなみに、僕の大好きなSTAR WARSの監督ジョージ・ルーカス、そしてその盟友でもあるスティーブン・スピルバーグの二人とも、ノーマン・ロックウェルの大ファンで、かつ、コレクターでもあります。(昔、スピルバーグが理事を務めていた「ロックウェル美術館」で二人のトークセッションがあったほどです)

 

最近知ったのですが、日本に唯一、大分県の湯布院に「ノーマンロックウェル湯布院美術館」というものがあるそうで、100点以上の作品が所蔵されているそうです。なんとか近いうちに行ければいいなあ、、、と企んでいます。

 

"アメリカ一人旅 ② (Backpacker in San Francisco)"

アメリカ一人旅、最初の街は、「サンフランシスコ (San Francisco)」

 

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関西国際空港を発ち、ソウル(Seoul)で乗り継ぎ、10時間(?)くらいかかって到着。機内で書く出入国カード(I-94W)や税関申告書を書いている時は、周囲はほとんど日本人、まだ日本を出た実感はわかず、入国審査ゲートを越えて、空港内をさまよい歩き目に入る光・聞こえる音が全て英語になって初めて、徐々に「アメリカに来た」と言う感覚が芽生え、同時に「一人」なんだと思えました。

「自分の人生を見つめ直すために、何かを期待してここにいる。」

いろんな感情が交錯したのを覚えています。

 

日記より

Feb 15

So crowded and noisy. I arrived at S.F.airport. In no time, I smoked Marlboro, it is just U.S.A!

ダウンタウンに向かうためのバスディーポに向かう途中、日本から持参したマルボロ(Marlboro)を一本吸いました。僕の憧れたアメリカのイメージは「Music・Movie・Harley Davidson」と言う完全なステレオタイプでしたので(笑)、ハーレー = マルボロと言う男っぽさが地味に嬉しかったようです。

 

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"アメリカ一人旅 ① (Backpacker in U.S.A)"

 

僕は、大学時代、家庭の事情から仕送りがなく、日々の食事もままならないほどの貧乏学生でした。

住んでいた学生寮の家賃は2万円(築35年・4畳・風呂便所共同)、大金の飛び交う京都の花街祇園先斗町のラウンジでチーフ→マネージャへと昇格してしまうほど(笑)、毎晩毎晩アルバイトをして生活費を稼いでいました。

 

しかも、夢を描いて入学した大学の現状が、あまりに理想と異なっており、大学を辞めるか否かというレベルまで人生に迷ってしまいました。でも、両親は「卒業だけはしろ」とお達し、その結果、自分なりの折衷案として、大学には通いながら、昔からの憧れの一つであったプロミュージシャンになることを目標に据え(てしまい)ました。。。

そんなわけで、機材費、スタジオ使用費、音源作成費、ツアー遠征費用などで、ただでさえ貧乏な上に、まるで湯水のようにお金が消えていきました。

 

そんな日々の中、「このままではいけない」という思いが日々募り、何とかその状態を抜け出すためのブレイクスルーを僕なりに模索しました。

 

当時僕は21歳の若さ・青さ、それに、貧困な暮らしをすると目の前しか見なくなる、その「自分の視野の狭さ」をどうにかしたくて、一念発起、

「アメリカ大陸を横断しよう」

と決意しました。

 

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でも、当時は極貧(笑)、旅行資金など全くありません。。。

 

そこで案を練りました

消費者金融からお金を借りる

②知り合いからお金を借りる 

③アルバイトを増やす 

④家賃を滞納する

①と②はもちろん即却下。また、もうその時点で、売れっ子の芸能人ばりにスケジュールいっぱいにアルバイトしていたのでそれ以上増やせませんでしたから③も却下。

仕方ありません、残った選択肢は、④「家賃を滞納する」でした。。。

 

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"水彩の月" 秦基博

映画 "あん”の主題歌になっていた、秦基博さんの「水彩の月」

 

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ここ10年以上、CDアルバムを買っていませんでしたが、今回の秦さんのNEW ALBUM「青の光景」は迷わず購入しました。

映画 "あん”の最後のシーン、山の向こうに映える「月」、その美しき凜とした月の姿、桜満開の中で「生きる」ことを選んだ千太郎の表情が映し出され、そのまま、この曲とともにエンドロールが流れました。泣きました、、、

秦基博さんの魅力は、メロディーも声もさることながら、ほとんど邦楽を聞かない僕の心に訴えかける「歌詞の力・言葉の力」にあると思います。

 

水彩の月 秦基博

ねぇもしも 君にもう一度会えるとしたら

うまく言えるかな

 

いつかと同じ水彩の月の下でも

またその横顔見てるだけだな

 

話せなかったことがたくさんあるんだ

言葉じゃ足りなくて

僕は君へのこの想いにかわる明日を

あてもなく空に探してるよ

 

近頃はひとりでいてもうつむくことも

少なくなったよ

 

今日の月は優しくて でも寂しくて

君の微笑みとどこか重なる

 

気付けなかったことがたぶんあるんだろうな

ぬくもりに甘えて

僕も静かに悲しみさえも 受け入れながら

君のように今と向き合いたい

 

ただそこにある それだけでいい

君が教えてくれた美しさ

生きてくことに意味があるなら

ただひたむきであれたら

 

手のひらにこぼれるかすかな明かり

いつまでもこのまま消えないでよ

 

話せなかったことがたくさんあるんだ

言葉じゃ足りなくて

僕は君へのこの想いにかわる明日を

移りゆく空に探してくよ 

 

以前の記事↓ 

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この記事でも取り上げた「西行法師」の和歌にも、同じような世界観が表されています。

何かを「一年間」待つ、とても長い時間のように感じるかもしれません。

でも、僕は「満月を12回」と考えるようにしています。それだけで、時の移ろいを肯定的に受け入れられる気がするからです。

「水彩の月」、、、僕に絵心があれば、「月」を描いてみたいと思いますが、残念ながら、絵画の神様には完全に見捨てられています、、、

 

このアルバムには、映画"ドラえもん"の主題歌「ひまわりの唄」、映画"天空の蜂"の主題歌「Q&A」も収録されています。

(「ひまわりの唄」の歌詞も、、、何度聞いても響きます(笑)) 

 

青の光景(初回生産限定盤)(DVD付)

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