"西行法師" 花と月を愛した孤高の俳人

『嘆けとて 月やはものを おもはする かこち顔なる わが涙かな』 西行法師 〜現代語訳〜 「悲しみなさい」と、月が私を物思いにふけらせようとしているのだろうか。いや、そうではない。本当は愛するあの人のことを思い苦しんでいるのを、「これは月がそうさせているのだ」と言い訳しようとして、思わず流れる私の涙なんだ…