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予備校講師のつぶやき 〜教育改革がいきる力を育む〜

地方在住の予備校講師(英・国・小論文) STARWARSが何より好き (SNOOPY、チェブラーシカは別格扱い)

"月" 〜Eyes on the stars〜

今晩の講義中、生徒に試験を解かせている時、ふと窓を見ると、東の空に、黄褐色に美しく輝く月が見えました。あまりに綺麗で、つい、試験終了の合図を忘れそうになる程見惚れてしまいました。

 

僕の敬愛する「西行法師」も、終生「月」を愛しました。

takehammer1102.hatenablog.com

 

 昔から、「月」に何故かとても惹かれます。

 

〜月の呼称〜

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太陰暦(月の満ち欠け・月の呼称) 今宵の月は「立待月」

 15日の17時頃に出てくる「満月」の後、それぞれに呼称が付いています。

18時頃に、ためらう(いざよう)ように昇ってくる「十六夜月」、19時頃に出てくるので、立ったまま待つことができる「立ち待ち月」、20時頃に出てくるので、立って待つには遅すぎて,家の中に入って待つ「居待ち月」、21時頃になってようやく顔を出すため、待つには遅すぎて寝て待つことになる「臥し待ち月」、そして、22時頃の夜更けまで待たなくてはならない「更け待ち月」、それぞれに、当時の人が月を愛でることを愛したが故の名前が付いています。

 

古文の舞台となる平安時代の頃は、月の満ち欠けを基準とした太陰暦でした。現代の暦である太陽歴では、1ヶ月の日数は28日〜31日とバラバラですが、「太陰暦」は、常に一定です。僕個人の感覚としては、月の満ち欠けを日々目にすることにより、太陰暦の方が「時間の移り変わり」を生理的・感覚的に感じることができると思っています。

 

〜月の魅力〜

小学生時代、理科の授業でもらった「星座早見盤」、あれをもらった日から、夜空に夢中になりました。近くに住んでいた担任のおばちゃん先生のご自宅に、悪友3人で遊びに行き、星座の由来、星の光の秘密、そして、「月」についての話をたくさんしてもらいました。月にはウサギがいるように見えるのは日本、大きなカニに見えるのがヨーロッパ、ライオンに見える国もある、そんなことも教えてもらいました。

中学の反抗期には、家を飛び出し、近くの田んぼに寝転がり、1〜2時間見続けていたこともあります。鬱屈とした言葉にならない思いを、一人心の中で月に向かってつぶやいていました。

 アメリカ一人旅の途中、New Mexicoの森の中で野宿をした時、腰を下ろした大きな樹から空を見上げた時の「月」、こんなに遠くに来ても、見上げる「月」は同じ月なのだ、と改めて気付きました。「自分の小ささ」「視野の狭さ」、心底痛感した記憶があります。

これまでの人生、大事な人との別れも経験しました。時間という大きな壁に潰されかけたこともあります。しかし、そんな時も、必ず「月」を見てきました。一見長く感じる「1年」は「満月12回」、そう思えば、先の不安がすうっと消えて、「今自分ができることをやり残さないようにしよう」と言い聞かせ、「シズカニシノグ / Quiet Endurance」(辻仁成さんの作品より)と思わせてもくれました。

 

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陰陽の黒と白は「月と太陽」、ツクヨミとアマテラスオオミカミは「月と太陽」、人が生きる航路には、必ず起伏、いや、栄光と挫折がつきものです。

常に明るく前向きに生きる、などということは本来不自然かもしれません。ですから、時々、夜空を見上げて、 秘めたる心の奥底にある「夜の部分」を省みて、その暗がりを照らしてくれる「月」に心を寄せることが、おそらく、自分にとっての大事な内省となっているのかもしれません。

 

 

悲しみ・苦しみを抱えた君の闇夜、それを優しく照らす「月」になりたい、それが僕の生まれた意味なんだとようやく気付いたから。人に弱みを見せられない一見強い君、強がる裏にある決して癒されない過去の悲しみ、そんな君にしてあげられることは何。そう、月になりたい。たとえ遠くにいようとも、たとえそばにいられなくても、どこにいても、月は必ず君の見上げる空にいる。

そして、いつも、その心の暗闇を照らしてあげる、そうやって僕は生きるんだ。

目をつむれば僕に会える、夜になれば僕に会える、悲しいときにこそ僕は君の隣にいてあげられる。だから、僕は君の月になりたい 。

 

昔読んだ小説の一節です。運命のいたずらで一緒になれなかった二人、だからこそ、太陽ではなく月の存在を口にした彼、彼にしか癒せない彼女の虚空、切なさと美しさを感じました。

 

 

 

 

〜おまけ〜 

僕の愛用する時計はOMEGAのSpeedmaster。 

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2003年、アポロ13号の帰還を手助けしたOMEGAのSpeedmaster Profesionalに、NASAが感謝の意味を込めてスヌーピー賞を贈ったことを記念して2003年に発売されたモデルです。アポロ13号の活動時間の142時間54分41秒にちなんで、世界5441本限定らしいです。表のスモールセコンドと裏蓋に宇宙服を着たスヌーピーが描かれており、「月」と「SNOOPY」のコラボレーションに飛びつきました(笑)セオドア・ルーズベルトの名言としても知られる"Eyes on the Stars (星を見てごらん)" の文字も入っています。

 

 

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