予備校講師のつぶやき 〜教育改革がいきる力を育む〜

地方在住の予備校講師(英・国・小論文) STARWARSが何より好き (SNOOPY、チェブラーシカは別格扱い)

"ノーマン・ロックウェル (Norman Rockwell)"

実家の荷物整理の途中、「家賃滞納貧乏旅行メモ」の発掘と同時に、高校時代になけなしのお金で「絵画」を買ったことを思い出しました。

 

『Runaway』『After the prom』です。

 

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Runaway (1958)

 

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After the prom (1957)

 

『Norman Rockwell』 (1894〜1978)

New Yorkまれ。1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』紙の表紙を飾ったが、とりわけ1940年代から1950年代のものが人気がある。アメリカ合衆国の市民生活の哀歓を巧みに描き、アメリカ人の心を捉えているため、最もアメリカ的な画家のひとりともいえる。

一目見るとつい笑みがこぼれるような日常のワンシーンを切り取る作風が多いが、後期の代表作「The Problem We All Live With 」 では、人種差別的な悪戯書きがなされトマトが投げつけられた壁の前を、保安官に守られながら通学する幼い黒人少女の姿を描いた。

 

家出少年だと分かっているのに、その少年とカウンターで談笑する保安官と店主の暖かい姿を描いた『Runaway』、カウンタースツールで向かい合う二人の若い少年と少女、プロムパーティーの後にブーケを持つ女の子とただ見つめ合う姿とそれを微笑ましくも見守る店主の姿を描いた『After The Prom』

 

あまり(というかほとんど)絵画になど興味のない高校時代でしたが、ただこの絵を見たときに、何故かとても惹きつけられたことを覚えています。

 

彼の描くシーンには、そこはかとない哀愁とメッセージが隠されているように思います。子供達が持つ「純粋さ」、それを見守る大人の「まなざし」。人生の指針が見えなくてグレたり横道にそれたりしながらもがいていた僕の高校時代、以前紹介した『今を生きる』という映画も併せて、なんとなく漠然とですが、自分の心が本当に求めていることを暗に示してくれたのかもしれません。今でもこの絵を見かけると、いろいろと当時のことを思い出して切なくもなります(苦笑)

*この絵は当時、プレゼントとして買いました(笑)

 

ちなみに、僕の大好きなSTAR WARSの監督ジョージ・ルーカス、そしてその盟友でもあるスティーブン・スピルバーグの二人とも、ノーマン・ロックウェルの大ファンで、かつ、コレクターでもあります。(昔、スピルバーグが理事を務めていた「ロックウェル美術館」で二人のトークセッションがあったほどです)

 

最近知ったのですが、日本に唯一、大分県の湯布院に「ノーマンロックウェル湯布院美術館」というものがあるそうで、100点以上の作品が所蔵されているそうです。なんとか近いうちに行ければいいなあ、、、と企んでいます。